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第88話 主役は乙女よ、我が愛しき好敵手(後半)

ผู้เขียน: 裃 左右(かみしも そう)
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-12-25 06:07:25

「まあ、あんな下品な登場をして。ツェツィーリア様の方が、ずっと素敵ですわ!」

「そうよ、あんな男装なんて! その……ね?」

 取り巻きたちの陰口も、彼女の耳には届いていないようだった。

「わたくし……行かなきゃ」

「ツェツィちゃんのところですね。了解です!」

 わたくしはルチアを伴い、一直線に歩み寄った。

「あ、あら? ベアトリーチェ様が、こちらへっ!?」

「ひぃっ! 何かされるのかしら!? ついに対決?!」

 取り巻きの令嬢たちが、恐れおののき、波が引くように道が開く。

 その先に、ツェツィーリア様だけが、凛と立っていたわ。

「良い夜ですわね、ツェツィーリア様」

「そう? あたしの気分は最悪よ。なに、その派手なドレス。まるで、舞台女優気取りじゃないの。変な男たちまで侍らせて、品が無いわよ」

 すると、ルチアが「あれ、わたしのお兄ちゃん達です」と口にした。ぐっと、息を詰まらせるツェツィーリア。

「……ぜんぶ、何もかも、あたしから取るつもり? そんな勝ち誇ったような顔をして」

 ツェツィーリア様は、ツンと顔を背ける。でも、その手は、小さく震えていた。

「いいえ、勝ち負けどころではありませんの。本当のことを言うと、あなた様に、お会いするのが怖かったのですわ」

「……え?」

「それでも、ただ……これをお渡ししたくて」

 わたくしは、抱えていた緋色の花束を差し出した。

「は? なにこれ?」

「あの時の生地で作った、花束ですわ。一本は、わたくしの髪に。残りは……全て、あなたに」

 ツェツィーリア様が、ハッと目を見開く。

「あの時の……って、まさか」

「ええ。わたくしたちが、一緒に諦めた、あの『火蚕綿』ですわ」

 わたくしは、勇気を出して笑みを浮かべた。

「きっと、あなた

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